代表からのあいさつ

代表取締役社長 浅川純子

「写真て・・、見るために撮ったはずですよね?」

今から7年前、ある企業の仲の良い担当者からふと言われたこの言葉に、私は大きな衝撃を受けました。実は、パソコン教室の講師を務めていた当時、シニア世代の生徒さんの多くが、「家のたくさんの写真をどうしたらよいのか悩んでいる。気になっているが、どうしてよいかまったくわからない」と私に相談してこられていました。

古いアルバムや紙焼き写真は家の奥にしまったまま、デジタル写真はスマホに撮ったまま、ほとんど見ていない人が多いのです。さらにパソコンやSDカード、CD・DVDやUSBメモリー、ハードディスクにクラウド、SNSなど、写真はさまざまな形で分散しており、手が付けにくい状態になっています。

確かに、写真は「見るため」に撮るものです。ところがその写真たちは、紙もデジタルも見やすい状態とはかけ離れた状況に置かれているのです。

以来、そのことが頭から離れなくなりました。そして考えれば考えるほど、写真というその人の大切な思い出を、写真のために、いえ、その持ち主の方のために、救える人になろうと決意しました。これが、MICTが誕生した理由です。

MICTでは、写真を紙のまま整理するだけでなく、劣化を防ぐためにデジタル化して、デジタル写真として活用する方法を推奨しています。ご自身で整理作業をされる方には写真整理の手法をわかりやすくレクチャーし、時間がない方・自信がない方には、しっかりご希望をお伺いして作業を請け負っています。

写真を整理することは、物の片付けとはまったく意味合いが違います。減らす、捨てる、ということが目的ではありません。写真整理のゴールは、その人が見やすい環境を作ること、そして写真を楽しむ生活を、これからもずっと続けていただくことです。

写真を見ることを通して、立ち止まり、歩んだ道を振り返り、自分自身を見つめなおす時間が生まれます。たくさんの人に出会ってきたこと、たくさんの人に恩を受けたこと、たくさんの人の助けになれたこと…。一枚の写真で一瞬にして、その時の記憶が鮮明によみがえります。まるでその場にタイムスリップしたかのように。

また、親への感謝の気持ちや、子どもなど家族への愛情を改めて強める方が多いです。自分なりにがんばってきたことにも気が付きます。生きていてよかったなぁと、多くの人が感じてくださいます。

これまで、そういう人の姿をたくさん見てきました。そして、写真には大きな力が秘められていることに驚かされ続けてきました。生きる力を応援すること、その人の人生を肯定すること。写真は人を元気にします。心が動いた瞬間を、その人自身が記録しているわけですから、当たり前のことだと思います。

私は、一人でも多くの人の思い出の写真を、「なくならない保存」、「見やすい形」に導いて、その人に幸せを実感し、喜んでいただきたいと思っています。

ご相談があれば、いつでも気軽に声をかけてください。あなたの大切な写真を、悩みの種ではなく、宝物にしていただきたいと思います。あなたの人生を、心より応援させていただきます。

株式会社MICT代表取締役社長
浅川 純子(すみこ)

PAGE TOP